大学院生って実際どうなの?
~TA、RAとして働き、海外で学会発表

はじめまして。新潟医療福祉大学大学院博士後期課程に在籍している波塚飛鳥です。

私は本学科を卒業後、本学の医療情報・経営管理学分野の修士課程に進学し、2020年3月に修士課程を修了し、現在在籍している博士後期課程へ進学しました。

そこで今回は、 進学の経緯などとともに、私が大学院でどのような活動をしているのかについてお伝えしたいと思います。

大学院、学会発表1

進学の経緯

私が大学院の修士課程への進学した理由は、卒業研究の内容をさらに深く研究し、学びたいと考えたからです。

学部の卒業研究はグループ研究でした。グループ研究はその名の通り、複数人のグループ単位での研究となり、みんなで一つのテーマを研究します。

私は卒業研究の中で個人的にどうしても深堀りしてみたいところがあり、その研究をするために大学院への進学を決意しました。

大学院生の生活

修士課程の講義は、基本的に平日の18:00以降となります。よって私の場合、日中は研究とアルバイト、夕方は講義というのが基本的な生活サイクルになりました。

その他に大学院生としてどのような活動を行っていたかを紹介します。

TA(ティーチング・アシスタント)

TAは簡単に言うと講義を行う先生のサポートを行う業務です。私は主に卒業研究と情報系科目、電子カルテシステムの科目のTAを修士課程の2年間担当しました。業務内容としては講義資料の印刷、講義の準備、講義中の学生サポート等です。

RA(リサーチ・アシスタント)

RAはTAとは違い、講義単位ではなく先生から依頼を受けて行うものです。研究に用いるデータ収集、分析や遠隔会議のサポートなど内容は多岐にわたります。

学会発表

私は修士課程の2年間で国内の学会で2回、海外の学会で1回発表を行いました。自分のメインの研究の他にテーマを見つけて同時進行で研究を行い、発表するのはとても大変でした。しかし発表スキルや研究手法に関してなど、様々な収穫があったので頑張って良かったと思っています。

大学院、学会発表2
(学会会場で谷先生と撮影)

大学院での研究内容

大学院での具体的な研究内容について紹介します。

私の研究分野は、GIS(地理情報システム)を利用した地理学的な研究です。GISとは、地図上に座標データや人口データ等を可視化し、情報の関係性や傾向の分析を行うシステムです。

修士課程の研究では、GISを用いた解析で広く用いられているモデルを利用し、そこに独自要素を加えたGISを開発しました。もちろん自分でプログラムを組んでシステムを構築し、論文にまとめました。

大学院、GISその1
大学院、GISその2
大学院、GISその3

この分野では、商圏分析などの地理的分析は広く行われていますが、医療分野、特に医療、福祉の分野を総合的に評価、解析を行う研究は少ない状況です。

しかし適切な政策や医療資源の利用の為には地理的な解析が不可欠となるため、医療、福祉の研究分野においてもGISを利用した解析はとても重要だと言えます。

今後の研究内容

今後、博士課程では地域包括ケアシステムについての研究をしたいと現時点では考えています。厚生労働省は、重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムの構築を推進しています。

この地域包括ケアシステムを実現するためには、GISを用いた地理的な解析が必要であると考えています。よって修士課程で行った研究の内容をさらに発展させるかたちで研究をしていきたいと思います。

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