財前先生と里見先生はどちらが正しいのか
~WEB版模擬講義動画を公開

「医は仁術」という言葉があります。医療は医療者によって善にも悪にもなるものであり、患者さんのことを第一に考えなければならないことを示した格言です。また、この言葉から、「医は算術」という言葉も生まれました。お金儲けなど私利私欲のために医療を行う医療者を揶揄(やゆ)する言葉として使われます。

この二つを二人の登場人物に体現させて医療の世界を描いたのが山崎豊子作『白い巨塔』です。「医は仁術」を体現しているのが里見先生で、「医は算術」を体現しているのが財前先生です。『白い巨塔』では両者が対比的に描かれており、里見先生が「善」として、財前先生が「悪」として捉えられています。

今回、大学公式サイトにアップされた模擬講義動画では、病院経営を専門とする柴山先生が、「財前先生と里見先生はどちらが正しいのか~病院経営から考える」と題して講義を行っています。

「里見先生が正しいに決まっているではないか!」と思われるかもしれません。しかし算術がなければ組織は成り立たず、つまりは、地域の患者さんに対して質の高い医療も提供できなくなってしまいます。

ぜひ模擬講義動画をご覧頂き、ひとつの正しさだけではなく、いくつもの正しさとともに組織を運営することの大切さと、「情報」の活用によってそうした組織経営を実現する方法について学んでください!

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