診療情報管理士認定試験
~将来の現場でも活かせる私の勉強法!

こんにちは。教員の前田理歩です。診療情報管理士認定試験について、これまで学生の合格体験記()や学科の取り組みを掲載してきましたが、今回は過去の私の勉強方法についてお伝えしていきます。

約6年前のことになりますが、少しでも参考になれたら嬉しいです!

診療情報管理士(前田先生)

対策がまだ整っていないなかでの試験勉強

私は医療情報管理学科を第2期生として卒業しました。

当時は診療情報管理士認定試験の対策が整っておらず、大変苦労しました(当時の合格率の全国平均値も47.8%でした)。

教科書の覚える範囲は膨大になります。これが当時の教科書です。

診療情報管理士問題集
(著作権保護のため画質を抑えています)

※現在は改訂され、少し変わっています。

そこでどのように勉強したら良いか考えた時に、暗記するだけの学習ではなく、理解して覚えるという勉強方法を意識しました。さらに、全てを覚えようとはせず、広く浅くを意識し、重点を自分自身で見極め勉学に励みました。

そこでテキスト(問題集)を参考に重点を探り、教科書を3回以上熟読し、問題集を3回以上行いました。(時には、噂を信じて枕の下に教科書を入れて寝ていました。)

テキストと問題集だけでは不十分!

しかし、教科書を熟読し問題集を解くだけでは十分に理解できませんでした

そこで、インターネットで疾患や治療に関する実際の画像や動画を見て(この病気はこうだからこうなるのだ)という一連の流れで学習しました。また、病気を漫画式で説明している本を購入し、教科書以上の学習を行いました。

そうすることで、後々出てくる疾病との繋がりが、線と線で結ばれたように徐々に理解が深まっていきました

もう一つ資格対策で重要と感じたことは、友人と学習することです。わからないところを、教える、教わることで理解が深まり、より効率よく学習が行えると実感しました。また、友人との間に自然と競争心が生まれ、必死に資格対策に取り組みました。

ただの暗記ではないから、現場で活かせる!

結果、診療情報管理士認定試験に合格し、無事、医療福祉大学を卒業しました。その後、医療機関で5年間診療情報管理士として業務を行いました。

大学で暗記だけの学習をしなかったことで、たとえば、医師の記載したカルテから資源病名(医療資源を最も投入したもの)を選択することができたり、疾病コードをつけることができたりといったように、基礎知識を活かすことができました。

支えあった友人も資格に合格し、各地の医療機関で活躍しています。医療現場で疾病についての疑問が発生した際、情報交換などをして現在でも長い付き合いをしています。

私は、人より覚えが悪く何度も立ち止まりそうになりましたが、一緒に受ける友人、ご指導してくださった教員の支えにより、諦めずに挑むことができました。これは、大学4年間過ごしてきた中で1番の忘れられない思い出です。

診療情報管理士認定試験を受けることで、現場で応用できる学習方法と医療知識が習得でき、友人との関係も深まり、有意義な勉強ができたことを誇りに思います。

現在医療情報管理学科では、診療情報管理士認定試験を受験する一人一人の到達度を把握し、その人に適した教育を行っており、資格対策をするうえで整った環境となっています。

こういった環境で資格を受験できるということはとても心強いです。そこに、2020年から私も加わりました。全員合格を目指して、精一杯勤めていきたいです!!

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