国立障害者リハビリテーションセンターの社会福祉士による特別講義を開催!

2月6日(木)、鎌田ゼミ3年生の卒業研究ゼミ活動の一環として、国立障害者リハビリテーションセンターで社会福祉士としてご活躍中の名和一輝様をお招きし、ご講演いただきました。

国立障害者リハビリテーションセンターは、障害のある方々の自立と社会参加を支援するため、医療から職業訓練まで一貫した体系の下で、先進的かつ総合的な保健・医療・福祉サービスを提供しています。また、リハビリテーション技術や福祉機器の研究開発、専門職員の人材育成など、障害者リハビリテーションの中核機関としての役割を担っています。
(出典:国立障害者リハビリテーションセンター 設置の目的

講師の名和様からは、同センターの概要やケースワーカーの具体的な仕事内容について、お話しいただきました。
ケースワーカーの役割は、利用者が自立した生活を送るために必要な支援を提供することです。
そのために必要な視点として
・『~したい、~してみたい』を引き出す
・選択肢を一緒に探す、見つける、伝える
・いろんな人を巻き込み、助けて~と周囲に伝える
といった意識で、多職種と連携しながら利用者に寄り添うことが求められます。

ケースワーカーとしてのやりがいについて「患者の支援を行い、自分の考えたプログラムで支援がうまくいったときに感謝されたことが非常に大きい」と語られました。利用者の変化を間近で感じることができる点が、この仕事の魅力の一つであるとのことでした。

また、3年間の勤務経験を通じて感じたこととして「できないことのみではなく、できることを見つけよう」「素直に聞いてみよう」「目の前の出来事を我が事として捉えてみてください」と学生たちにメッセージを送られました。利用者の可能性を見出し、積極的にコミュニケーションを図り、自分ごととして物事に取り組む姿勢の重要性が込められているように感じました。

講演後には、具体的な事例をもとにディスカッションが行われ、学生たちにとっては実践的な知識を深める貴重な機会となりました。電話や紙では伝わらないことも多く、対面で行うことの重要性が改めて強調されました。
質疑応答では、学生から実体験をもとにした質問があり、それに対しケースワーカーの立場で具体的なアドバイスをいただきました。

学生の皆さんには、今回の学びを今後のキャリア形成にぜひ活かしていただきたいと思います。特に「興味を持つことの第一歩として、自分の生活で活かせることから考えること」「他者との会話を楽しむこと」を意識して、日々の学びを深めてください。学びの中で新たな気づきや視点を得ることが、将来のキャリアにおいて大きな財産となるはずです。

最後に、講師の名和様に心より感謝申し上げます。お忙しい中、貴重なお話とご経験を共有いただき、誠にありがとうございました。

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