専門職の特徴のひとつは、「いつまでも学び続ける必要がある」ことです。
専門職の有する専門的な知識やスキルの正しさを、職場内の他の専門職が評価することはできません。そして、専門知は日々、新しくなっていきます。
したがって、専門職は、自分の専門分野について、自ら学び続けなければならないのです。とはいえ、自分ひとりで常に学び続けるのは大変です!
そこで、そんなあなたを助けてくれるのが「学会」です。
学会があるから専門職は学べる!
たとえば、診療情報管理士には、日本診療情報管理学会という学会があります(ほかにも、医療情報学会、医療マネジメント学会、医療秘書学会などなど)。
学会は、その分野の専門家の自発的な集まりです。その主な目的は、学術大会や学会誌などの研究発表の場を設け、その成果を共有し、さらには、広く世に伝えていくことにあります。
学会に参加することで、最先端の情報や取り組みを知ることができ、また、周りの同業者と情報交換をしたり議論をしたりすることで、自分の仕事を改めるきっかけになります。
つまりは、これらが刺激となって、自分のなかに「学ぼう」という姿勢が生まれるのです。
診療情報管理学会で活躍する!
さて、診療情報管理学会は、2020年7月現在で正会員数が4,637名に達しており、診療情報管理士が主として参加する最も規模の大きな学会です。
診療情報管理学会の学術大会は年に1回開催されています(残念ながら、2020年度はCOVID-19のため中止)。2018年度は本学が実行委員会を組織し、朱鷺メッセで開催しています。
また、学術大会では、「学生セッション」も設けられ、全国各地の学生が研究成果を発表しています。本学科の学生も毎年、発表を行っています。
たとえば、2018年度は、多くの学生が、大会運営のスタッフ業務を担いつつ、研究発表も行い、その結果、優秀演題として「金賞」と「特別賞」を獲得しています。
受賞した演題は次の通りです。
- 「クローン病から推察するバイオシミラーによる医療費削減効果」
- 「新潟県がん登録情報を用いた子宮頸がん罹患者の地域集積性分析」
このように、本学科では、学生時代から学会参加、学会発表などを行うことで、専門職としていつまでも学び続けるために必要な土台を築いています!