アクティブ・ラーニング方式で公衆衛生学を学ぶ!
~『アクティブ公衆衛生学ラーニング』刊行

教員の瀧口です。私が共編者となり、本学教員も多数参画した新刊書『アクティブ公衆衛生学ラーニング』を紹介します。

本書は医療関係、福祉関係大学および専門学校の学生ならびに大学院生が学ぶ公衆衛生学と関連分野(疫学、保健統計、法規、医療安全等)の国家試験対策(資格試験対策)を主眼としたアクティブ・ラーニング方式による教科書です。

アクティブ公衆衛生学ラーニング
画像:ウイネット社ページより

幅広い公衆衛生学はどこまで勉強すればよいのか!?

公衆衛生という学問は人間の健康の維持・増進・回復を目途として領域の広さと深さを持つことを歴史的に運命づけられた米国由来の実践的学問です。

すなわち、人口動態、環境衛生、感染症、非感染症、疫学、保健統計、医療制度(法規)、保健・医療行政、医療安全管理、と扱うテーマの裾野が極めて広く、かつそれぞれが長い歴史と深い科学的根拠に立脚しています。

そのため国家試験(資格試験)の受験生がいざ勉強しようとすると、いったいどこから手を着けて、どこまで深く勉強したらよいのか困惑することが必至でしょう。

効率的に深く教え、アクティブに学ぶために

このことは公衆衛生を学ぶ学生のみならず教える側の教員にも同様に言え、動(やや)もすると講義内容が「広く浅く」なってしまい、結果として国家試験対策としては効率的ではないでしょう。

加えて、近未来にそれぞれの国家資格(専門資格)を持って医療と福祉の専門職として活動する方々にどうアクティブ・ラーニングさせるかも重要です。

本書はこれらの点を考慮して従来の紙ベースの記述を基本としつつもクラウド機能を付加し併用することにより、アクティブ・ラーニングの方式で領域別、キーワード別、難易度別に学習を深化できます。したがって、国家試験(資格試験)の出題の傾向と難易度に合わせた学習ができます。

具体的には、厚生労働省が指定する30余の医療関係、福祉関係資格を対象にしています。これら公衆衛生を学ぶ学生、大学院生、保健所等の職員の学習の利便性の観点から、次の5つの機能を意識して作成された新世代型の公衆衛生学の教科書です。

オンライン対応の新世代の教科書!~5つの機能

本教科書の第1の機能は「多職種の必要情報網羅機能」です。

第2の機能は、入りきれない図表や、例えば新型コロナウイルス情報を入れるためにQRコード(URL)を用いたクラウドを利用しました。

第3の機能は、同様にクラウドを利用した「深堀情報機能」です。

第4の機能は「関連情報URL提示機能」です。政府統計の窓口(e-STAT)、日本医師会の地域情報システム(JMAP)、政府が提供する日本の各種法令と英訳(Japanese Law Translation)を初めとして各種の有用URLを提示しています。。

そして、オプションとしての第5の機能は、2021年4月刊行予定ですが、「いつでも、どこでもオンライン模擬試験機能」です。

これは、医療関係職種ごとに国家試験対策(資格試験)のために、出版社(株)ウイネット(WeNet)提供の個別ファイルサーバに多数の模擬問題を格納することで、受験生(者)がPCやスマホでいつでも、家、学校、電車の中、喫茶店等、どこでも繰返し模擬試験を行え、それぞれの段階で正解と正解(率)をその都度確認できるという機能です。

以上、本教科書を利用される学生、大学院生、関係職種におかれては本書の新世代型の機能特性を十分に活用して、新しい時代に対応できる広さと深さを獲得しながら、公衆衛生学および関連領域を学んでください。

書誌情報

書籍名:アクティブ公衆衛生学ラーニング
出版社:(株)ウイネット(WeNet)
編 者:藤谷克己(文京学院大学大学院教授)
    瀧口 徹(新潟医療福祉大学教授)
共著者:本学教員 石上和男、宇田祐子、鈴木一恵、木下直彦、坂井さなえ、他

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