教育開発担当教員の髙野晃輔です。7月22日(水)に本学科の基礎ゼミ成果発表会が行われました。
基礎ゼミとは
基礎ゼミは本学の1年次の必修科目であり、大学生活への適応とマナー、そして大学での学びの基礎を習得することを目的としています。
少人数のグループに分かれて大学での生活や学習の仕方を学ぶとともに、興味のあるテーマを選び、グループで調べたことをまとめて発表します。
これらの活動を通して、必要な資料や情報を収集し、それをまとめ伝えていく力と、必要な事項や情報を記録し、相手に質問する”聴き手”としての能力を身に付けていきます。
今年はオンラインで実施
今年度は前期の講義が全てメディアでの実施(オンライン授業)となったため、基礎ゼミもMicrosoft Teamsを用いた会議通話形式で行われました。
学生たちはお互いの顔も知らない中でのスタートとなり、コミュニケーションやグループワークの進行に苦労している様子でした。
そんな中でも、学生のみなさんの積極性と教員のサポートによって、各ゼミの素晴らしい発表が集まりました。
「にいがたデジコングランプリ」にも応募
また、今年度は新たな取り組みとして、にいがたデジコングランプリへの応募を見据えたテーマに挑戦しました。
全14ゼミのうち半数の7ゼミが、オープンデータ活用企画書部門への応募を目指し、オープンデータを活用した「くらしが便利に/豊かになる」アプリの企画を行いました。
外国人観光者向けの医療施設利用サポートアプリなど、学生たちの柔軟で面白い発想が多く発表されました。
以下の動画は、 学生たちが今まさに直面している「オンライン授業が抱える課題」の解決を目指したアプリに関する発表の冒頭です(アプリの詳細はコンテスト応募のため非公表!)。
「みんなの着眼点がすごい」
お互いの発表を聞いた学生たちの感想では、
基礎ゼミの発表をしたことで、初めて学科みんなの声が聞けてうれしいです。また、顔が見れない状況でうまく協力して、一つの発表をできたこと、とてもやりがいがありました。
医療従事者が感じている苦労や不安を改めて理解することができ、自分たちに何ができるかということを考えることができました。また、他の発表では、おにぎりや名字など日常からテーマをあげており、新しい発見がありました。生活の中で役立てたいと思える発表もあって、興味深かったです。
初対面のメンバーと直接顔を合わせられない状態での活動だったため、ちゃんと進められるか不安だったし、お互いぎこちない部分もあったりしたけど、最終的にいいアプリをみんなで考えることが出来てよかったです。ゼミのメンバーはもちろん、先生たちにもたくさん協力してもらえたおかげで良い活動になったと思います。ありがとうございました。
課題を自分たちで考えて、追求していくということは、とても頭を使って考えていく必要があると思うので、良い経験になったと思うしこれからに役立っていくなと思いました。
ゼミ内で意見を話し合っている時も、発表会を見ていたときも思ったのですが、みんなの着眼点がすごいなと思いました。発想だったりパワーポイントの作り方だったり勉強になることが多かった時間でした。
などが挙げられており、自分と異なる視点から考える良い機会となった様子でした。
これらのゼミ活動を通したグループ学習は、2年次の連携基礎ゼミへとつながっていきます。
連携基礎ゼミでは、 1年次に培ったコミュニケーション能力や情報収集・整理能力を活かして、他学科の学生との学習を通じて各学科の専門職(本学科であれば診療情報管理士など)としての特性や志向性の理解を深めていきます。