連携総合ゼミに参加しました!
~後輩へのメッセージ

大学院(健康スポーツ学分野)修士の1年生です。2021年度の連携総合ゼミで、医療情報管理学科の伊藤先生が担当された事例18のゼミ「骨折入院中に家庭環境が変化した脳性麻痺患者さんの在宅復帰を支援する~対象者さんとの対話を通して」に参加させていただきました。

来年度以降、連携総合ゼミに参加する後輩の皆さんの参考にしてもらえればと考えて、医療情報管理学科のブログに記事を書かせてもらうことにしました。

ゼミでは、斎藤直希さんという身体障害を持った方に模擬患者役を務めていただき、3つのミッションに沿って斎藤さんとの対話と支援策の検討が進められました。

1つ目は、なぜ全介助が必要な斎藤さんが自宅に戻って生活したいのかを、斎藤さんの人生を追体験して理解することです。ここでは、一人一人が斎藤さんに対して踏み込んだ質問をすることで、斎藤さんの立場に立って一つひとつの物事が考えられるように理解を深めていきました。

2つ目に、そうした斎藤さんの人生観や価値観を尊重した上で、斎藤さんの入院中・退院後のケアプランを作成することです。連携総合ゼミの本質でもあるミッションの2つ目では、それぞれが自分の専門知識を活用し、ケアプランを考えて、最後に実際のプランとの比較を行いました。

3つ目に、斎藤さんの自己実現への壁となる社会問題を知ることです。これは、医療・福祉関係者にとって、とても大切だと思いました。自分とは違う人のことをどれだけ理解し、向き合っている問題を苦しんでいる本人だけでなく、みんなで解決しようという意識を実際に学ぶことができました。

これらのミッションを進めていく中で、斎藤さんという人の身体の状態や考えなど多くのことに触れ、みんなで支援や考えについての議論を続けていくうちに自分の知らない分野について多くのことを知ることができました。そして、障害者と健常者という言葉で分けられているなかで、同じ人として寄り添いあうことの大切さと難しさを同時に学びました。

実は私は、希望した事例への参加ではなかったので始まる前はあまり乗り気ではありませんでした。しかし、斎藤さんの熱心なお話や先生のサポート、同じ事例のみんなの優しさや一生懸命さなどから、終わった後には事例18に参加できてよかったという気持ちになっていました。

私もそうですが、自分の意見をあまり言うことが得意ではないという人も”何か”を言うことで、それがみんなで完成させるものの一部となります。決して楽な授業ではありませんでしたが、完成した時の達成感と振り返った時の充実感は、ほかの授業では感じることができないものだと思いますし、将来、多職種連携が大切な職に就きたい人にとっても、そうでない人にとっても良い経験になると思います。

ぜひ楽しんで参加してみてください!!

最後に、他のゼミのメンバーからも後輩へのメッセージです。

新潟医療福祉大学 理学療法学科4年

ひとりの症例について他の学科の生徒や先生方と様々な観点から議論を重ねることで、とても有意義な時間を過ごすことができました。それぞれの職業がどのような仕事をしていて、どのような考え方を持っているのかを学びながらケアプランの作成を行うので、とても勉強になりました。

自分の専門分野に関することに着目しがちですが、分野の枠を超えて、斎藤さん自身に真摯に向き合い人間性や考え方を知ることで、より良い答えを導き出すことが出来ると思います。普段の学習や実習だけでなく、就職後にも活かすことが出来る経験をたくさん積むことが出来ると思いますので、一週間頑張ってください。

新潟薬科大学 薬学部4年

学生のうちに、患者さん本人にここまで詳しくお話を聞かせていただける機会はこのゼミしかないんじゃないかなと思います。本当に貴重な経験になりました。

多職種連携という観点からも、様々な職種の人たちがいるグループで1週間みっちり活動するので、他の職種に対する理解が深まると同時に、とても身近な存在に感じられるようになりました。

職種を問わず、間違いなく勉強になるので1週間挑戦してみてください!

新潟医療福祉大学 社会福祉学科4年

連携総合ゼミを履修して良かったと思えるゼミでした。対象者の方と深い対話を通して進めていくことでいろんなことを学ぶことができました。このゼミを通して他職種のことについて理解を深める事ができます。職種ごとの色んな視点も知ることができました。

また、社会福祉士として必要な知識、制度などを改めて知ることができました。知識以外にも相談援助職としての対象者とのかかわり方や大切な事が多く学べたと思います。正直、大変なことも多くありましたがその分ゼミメンバーと協力して乗り越えていくことで終わった時の達成感や充実感をすごく感じる事ができると思います。先生方や斎藤さんも私たちにとっていい勉強になるように最後まで全力でサポートしてくれます。

大変な5日間になると思いますがその分、これからの将来に役に立つ事が多く学べる良い5日間になると思うので是非連携総合ゼミを履修してこのゼミを選んでほしいと思います。

新潟リハビリテーション大学 理学療法学専攻3年

学外の人との共同作業ということで緊張していたり、心配に思っている人もいるかと思いますが、心配はいりません。自分も最初は不安を抱えて参加し、緊張していました。ですがすぐに緊張は解け活発に議論できるようになりました。そのきっかけは、ほかのゼミより時間を割いた自己紹介です。自己紹介にそれぞれ質問しあうことでお互いを理解し、話しやすくなりました。

対象者である斎藤さんも聞いてくれているので、自分の人となりを把握したうえでディスカッションできます。斎藤さんについても、最初はどこまで聞いていいんだろう?という遠慮がありましたが、何でも答えていただけるので遠慮せず、気になることはどんどん質問してみてください! そうすることでより一層深い議論ができて実りのある5日間を過ごせるはずです!

また、多職種と話すことで今まで知らなかったその職種の専門性が聞けるのは醍醐味ですね! さらに自分の場合は、同じ学部(理学療法)の先輩がいらっしゃったので、たくさんお話しさせていただきましたが、他大学の同じ学部の人と話すことで、今まで勉強してきたことが通用している!と自信にもつながりましたし、さらに専門性を高めることができたと思います。

自分はこの連携総合ゼミ、そしてこの症例に携われて本当に良かったと思います。やりたい症例じゃない場合もありますが、悲観せずに楽しんでください!絶対楽しめますから。頑張ってくださいね!

最後になりますが、今回とても勉強になったことをアドバイスとして伝えたいと思います。積極的に時にはフランクにメンバーと関わることで、5日しかないのにすごく仲良くなって楽しく活動できると思うので、殻にこもらずフランクに楽しんでみてください!

新潟薬科大学 薬学部4年

今回、連携総合ゼミに参加して、ほかの学校の人と交流することができ、自分の知らない知識について理解を深めてくことができました。

また、実際に斎藤さんのお話を聞くことで、今の社会にどのような問題があり、自分たちは解決するためにどのようなことを行えるかについて考える良いきっかけになりました。

ほかの学校の人と意見を出し合うことで、自分にない回答が出たり、自分の考えについて別の視点からの意見をもらうことができたりし、より良い考えにすることができました。

自分のやりたい内容をできない場合もあるかもしれませんが、やっていくうちにそのゼミでよかったと思えるので、積極的に自分の意見を出していくのがいいと思います。

新潟医療福祉大学 健康スポーツ学科 4年

今回、5日間のとても短い期間で多職種連携というとても貴重な経験をさせて頂きました。

また、期間は短いものの内容はとても濃く、最終的にはこのゼミに入れて、個人的には非常に成長出来て良かったなと感じています。

正直、初めは卒業する為にこの単位が絶対に必要だったので取りました。

ですが、多職種という普段関わらない人たちと話すことができるとてもいい機会だと思ったのと、参加するなら何か一つでも学べたらという気持ちで臨みました。

終わってみると、このゼミ活動を通してコミュニケーション能力が一段と良くなったなと感じました。また、人と人との関係性というのも深く感じることができたのと同時に今後の生活にも少しは生きてくるのではないかと思いました。

そして、先生のサポートや他大学や他学科の学生さんがとても優しく、色々と教えていただいたおかげで、このゼミに参加して良かったなと思うことができました。

この事例18では、斎藤さんという人の身体の状態やこの人がどのような考えをもってどんな経験をしたのかなどをみんなで議論しながら考えていき、自分の知らないことについてたくさん難しい会話が飛び交うので、とても勉強になっていい経験になるかと思います。

他のゼミと比べても、これほどまでに人の事を考えるゼミは終わってみて振り返ると、他にないと思いました。

自分はこれまでの人生の中でたくさん壁にぶち当たり、苦労や葛藤などしてきました。しかし、斎藤さんという身体に障害を持ちながらにして、たくさんの事を学び、身につけ、立派に生きているのを見て、聞いて、自分なんかが現在何の不自由もない生活を送れているのに、些細なことで不満などを感じるのは違うなと今回の斎藤さんの姿を見てものすごく感じました。

また、他の学生からは自分が持っていない知識や経験、その人自身の性格や感性などを知ることが出来たのは一つのいい経験だったなと思いました。

コミュニケーションに不安がある人でもそうでない人でも絶対にいい経験になると思いますので、一週間挑戦してみるのもいいかと思いますので、是非チャレンジしてみてください!!

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