4回生6名で活動しております伊藤ゼミです。私たちは、「病院事務職のICT系スキル形成に関する質的調査~個人主義と実践共同体論に着目して~」というテーマで卒業研究に取り組んでいます。
研究を進めるにあたって、病院事務職員の方からお話を伺い、参考にさせていただけたら幸いだと考え、今回のフィールドワーク(オンライン)の研究プランを立て、新潟医療福祉大学倫理審査委員会の承認を得ました。
今回の研究にいたる背景として、あらゆる仕事でデジタルスキルとICTスキルが必要とされ、教育機関ではさまざまな就業前教育が行われていることに注目しました。しかし、これらのスキルは就業後において大きく伸ばすべきものであるとされています。そして、先行研究では、スキル向上の要因として、(1)キャリア形成に対する個々人の適切な目標設定とともに、(2)職場環境(実践共同体)の重要性が指摘されています。
しかし、この二つはお互いに関係しあっているのではないでしょうか。そこで、私たちは、この先行研究の知見を踏まえて、病院事務職員の場合に、上記ふたつの要因がキャリア形成にどのように作用しており、そして、ふたつの要因がどのように関連しているのかを明らかにしたいと考えました。
この研究によって、私たちのような学生や新規就業者が、病院事務職員としてのキャリア形成を検討するための貴重なデータが得られることも期待されます。
本研究は、新潟県内の医療機関にお勤めの方を対象としてインタビュー調査により実施します。調査対象者となる方には、紹介によるスノーボールサンプリング(雪だるま方式)によって、こちらからお一人お一人にご協力をお願いして参りたいと考えています。
調査は、ビデオ会議システム(Zoom等)を用いて、オンラインで実施します。インタビューは録画せず、調査者のノートにまとめます。その後の分析や文章作成は、新潟市新潟医療福祉大学構内の研究室にて行います。
今回のインタビュー調査を行うことにより、資料では得ることができない具体的なお話を伺うことができ、本研究における重要なデータを得ることができると考えます。
この記事をご覧になった方に調査依頼をすることになりましたら、ご協力頂けましたら、とてもうれしく思います。
ご多忙な折、誠に恐縮ではございますが、ご検討のほど何卒よろしくお願い致します。