鈴木教授と高野助教がロシアの「COVID-19の予防と治療に関する国際カンファレンス」で発表

2021年4月23日、ロシア極東医科大学主催の国際カンファレンスで、鈴木健司教授と高野晃輔助教が参加・発表しました(オンライン参加)。会議のテーマは、「COVID-19の予防と治療に関する国際カンファレンス」(OPEN ISSUES OF THE NOVEL CORONAVIRUS (COVID-19) INFECTION TREATMENT AND PREVENTION)です。

(写真:中央が鈴木教授、右が高野助教、左が大学院生)

それぞれの発表要旨を日本語で紹介します。

鈴木健司教授の発表

  • 演者:鈴木健司,  Ruan Qi, Huyen Tran Thi Thanh, Yen Luong Thi Hai, 斎藤翔太, 石上和男, 瀧口徹
  • タイトル:「 COVID-19による日本の正規雇用・非正規雇用労働者のメンタルヘルスへの悪影響について~インターネット・ウェブ調査を通して」
  • 概要:COVID-19は、人々の身体的・精神的な健康面に重大な影響をもたらしたばかりか、景気低迷による失業の増加などにより、メンタルヘルスに対しさらに深刻・重大な問題を引き起こしている。
    日本においては弱い立場にある非正規雇用労働者のメンタルヘルスにCOVID-19が如何なる影響を及ぼしたかを明らかにすることを目的として、インターネット・ウェブ調査を用いた本研究を実施した。
    その結果、正規雇用に比較して、非正規雇用の人々においてはメンタルヘルスの悪化やストレス対処能力、健康関連QOLの低下に大きな影響が及んでいることがわかった。また、COVID-19は全労働者の約半数に抑うつ的な精神ストレスを引き起こすとともに、すべての労働者のメンタルヘルスに悪影響を生じさせたことが明らかとなった。
    今後、特に日本において弱い立場にある非正規雇用労働者について注意深い追跡調査が必要と考えられる。

高野晃輔助教の発表

  • 演者:高野晃輔, 皆川璃子, 波塚飛鳥, 富山順子, 木下直彦, 鈴木健司, 瀧口徹, 石上和男
  • タイトル:「新潟県におけるCOVID-19感染者の状況と新潟医療福祉大学の対応について」
  • 概要:現在我が国はCOVID-19感染症の第4波を迎えている。新潟県においても急速に感染者数が増大している。直近4週の増加要因の最大のものは、県内各地で発生しているクラスターである。県内13保健所管内別人口10万人対感染者数を見ると、クラスターが発生した地域では大幅な増加がみられる。新潟医療福祉大学では、クラスター発生防止を第一に掲げ教職員一丸となって対応してきた。それらの取組について報告する。

この記事のタグ