文系、理系、商業系それぞれの強み!
~本学科で活かせる高校の科目

本学科を目指す高校生/受験生の方に向けて、「高校で学んでおくと大学で活かせる科目」を紹介します。もちろん、すべての科目を得意科目にする必要はありません。本学科は、文系、理系、商業系それぞれの強みを活かして、それぞれに自分の学びを深めていくことができます(ただし、いずれの分野にしても、最低限の知識は身につけてもらいます)!

※ちなみに、本記事は、あくまでも、高校時代に学んでおくとその知識が大学で活かせるという視点から紹介しています。その科目を学んでいなかったからといって、入試や入学後に不利になることはありません。

自分の強みを活かして他学科との連携総合ゼミに参加(写真は2019年の伊藤ゼミ

国語(現代文)

医療事務系資格+診療情報管理士+IT系資格を取得し、病院総合職を目指す方は、病院事務系や病院経営系の講義をよりいっそう楽しく学ぶためにも、文章読解力と語彙力を身につけていきましょう!

私たちの仕事は、病院全体を管理・運営することにあり、文書上でのやりとりが多くなります。たとえば、各診療科で行われた診療の費用を計算して患者さんに請求するためには、電話帳のように分厚い診療報酬点数表を開いて、文章を読み解く必要があります。文章を読むことに慣れていると、スムーズに学習できますよ! この点では、文系の高校生の方が強みを発揮できますよ!

また、医療情報技師や、医療にも強いプログラマーやシステムエンジニアを目指す方も、 文章読解力と語彙力はとても重要です。膨大な量の仕様書や詳細設計書を読み解いたり、あるいは自分で作成したりする必要があるからです。

そこで、おすすめなのは、学校の勉強だけでなく、自分の関心のある分野の本を見つけて「楽しく」読むことです。興味のないものを無理して読んでも、力はなかなかつきません。文章を楽しみながら読むことが何よりも大切です!

どんな分野でもよいので、自分が楽しく読めるものを見つけて、どんどん読んでいきましょう。知らない間に力がついていきますよ! 文庫本をお風呂に持ち込んで、リラックスタイムを楽しむのもよいです!

生物基礎、生物

病院事務であれ情報技師であれ、医療に関わる職種を目指すのであれば、生物学の知識が役に立ちます。ただし、高校で小難しい知識をやみくもに暗記する必要はありません。大切なことは、基礎的な知識をしっかりと身につけておくことです。

たとえば、「なぜ人間には心臓が必要なのか→血液循環のためだ→なぜ血液循環が必要なのか→酸素や栄養を体内に行き渡らせるためだ→なぜ酸素が必要なのか→酸素は細胞で……」といったように基本的な人体の仕組みを数珠つなぎで理解していきましょう。

(そうやって理解していけば忘れることはありません。すぐに忘れてしまう断片的な知識を暗記することに意味はありません。)

このように理解していけば、それを土台にすることで、臨床医学などさまざまな医学系の講義に対して、単に暗記をするだけではなく、楽しく学ぶことができるようになりますよ!

数学

データサイエンティストなど、データ分析の仕事を目指すのであれば、高校数学の内容が大学の学びに役立ってきます。たとえば、診療情報管理士の業務のひとつにも、データ化された情報を正確に保管し、それを統計・分析して医療現場の問題解決などを行うことがあります。

具体的には、数学Iの「データの分析」(分散、標準偏差及び相関係数など)、数学IIの「二項定理」、数学Aの「場合の数と確率」、数学Bの「確率分布と統計的な推測」などが、大学で学ぶ統計処理やデータ分析の学習をする上で、とても役に立ちます。理系の高校生の方は、大いに強みを発揮してください!

数学は苦手な方が多いかもしれません。ですが、苦手でも大丈夫です! 大学に入ってわからないことがあれば聞いてください! 疑問に思ったこと、質問したいことがあれば丁寧にわかるまで、教えていきます!

情報処理

情報処理とは、コンピュータを使用して行う処理の一般のことです。基礎的なパソコンの操作方法やWordやExcelなどのソフトウェアの操作に慣れておくと、それが自分の強みになります。

というのも、本学科では、プログラミングによるアプリの制作や、データベースの処理など、応用的なことも学ぶことができます。ですから、ITに関わる職種はもちろんのこと、医療事務に限らず、事務系の職種を目指す場合でも、情報処理を学んでおくと、IT分野における自分の「強み」を将来の仕事でどう活かし、どの科目を履修すべきかを考える土台になるのです。

もちろん、パソコンを操作したことがないという方でも大丈夫です。大学でも1年次から情報処理の講義がありますので、基礎からひとつずつ着実に学ぶことができます!

簿記

簿記を学ぶ商業系の高校生の方は、本学科でも、自分の大きな強みになります。大学でも必須科目である簿記論の講義があり、日商簿記の資格取得が可能ですが、医療事務系の職種で医療機関で就職し働く上でも、日商簿記は大きな武器になりますので、確実に資格を取得しておきたいです!

簿記の学習では、経理の専門用語が多数出てきますが、お金の動きを具体的にメージすることが学習の効果を高めるうえでの秘訣です! まずは、自分が毎月どんなことでどのくらいお金を使っているのかを意識することから始めましょう。

普通科の高校生の方も安心してください。簿記論では、実際のお店の経営の仕方がわかったり、金銭感覚を身につけることができたりと、楽しく学習することができますよ!

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