はじめまして。塚本徹雄です。2022年4月に本学に着任しました。
私は、「医学概論」「人体の構造と機能」といった医学系の講義を担当しています。
わたしは長野県松本市出身です。
長野県には海がありませんので、長野県の人は直江津や糸魚川に海水浴によく出かけます。また、新潟市内を流れる雄大な信濃川の源流のひとつ (梓川〜犀川)は私の出身地近くの上高地にあるため、新潟県には親しみを感じています。
経歴
私は医学部で博士号を取得後に国内外で研究活動をしていました。
研究活動以外では、認知症当事者家族としての大変な経験をしており、医療や福祉の人材を育成する本学に赴任できたことは特別なご縁をいただいたと感じています。
今から9年前に私の母親に認知症の症状がみられるようになり、私はシドニー(オーストラリア)、熊本、南大阪にて勤務しながら、ときどき長野県に帰省して母親の介護をするという、非常にハードな介護の日々を送りました。
その経験の中では、医療や福祉に関わる多くの方々にお世話になりました。したがって私にとって、新潟医療福祉大学において医療や福祉業界の将来を担う人材の教育や育成に関わることは感慨深いです。
専門
私はウイルスという微生物の研究者です。新型コロナウイルスもウイルスのひとつですが、私の研究対象はヒト免疫不全ウイルス(HIV)です。HIVに感染した人では「免疫」というからだの防御機能が壊れて、いろいろな微生物(細菌など)の感染に弱くなります。
人類がウイルスや微生物に対して、お薬やワクチンで対抗できるようになったのは最近100年ほどのことです。それ以前は、今では考えられないほど大勢の人が微生物の感染で亡くなっていました。
今は医学が進歩していますから、例えば新型コロナウイルスではあっという間にワクチンが作られました。しかし、HIVにはワクチンがないことが問題になっています。
本学学生・高校生へのメッセージ
私は若いころから、人の心の病に深い興味をもってきました。人の心は傷つきやすく、心の傷は生涯癒えないこともあります。
私の教員としての願いは、心のやさしいみなさんを勇気づけ、世のため人のために活躍してもらえるよう、サポートすることです。みなさんも同級生や友達、家族、知り合いの心に関心をもち、なにかあったら支えてあげて欲しいと思います。
またもし、みなさん自身が辛い気持ちであったら、自分のことに気づいてあげてください。そして、身近な人や先生に遠慮なく助けを借りてほしいと思います。