アステラス製薬会社のMR(医薬情報担当者)による特別講義開催!

1月23日(木)、鎌田ゼミの卒業研究活動の一環として、アステラス製薬株式会社の医薬情報担当者(MR)である松政太郎様をお招きし、ご講演いただきました。医薬業界の現状と課題、医薬情報担当者の仕事、個人のキャリアならびに今後の活動など、幅広くお話しくださいました。
講演では、医薬業界が直面する課題として、新薬開発の高コスト化や開発までの道のり、最先端の治療法など、新薬に関する様々な側面を学ぶことができました。

突然ですが、皆さんは「ドラッグ・ラグ」や「ドラッグ・ロス」という言葉を聞いたことはありますでしょうか。
「ドラッグ・ラグ」とは、海外で使用されている薬が日本で承認され、使用可能になるまでの時間差のことを指します。一方、「ドラッグ・ロス」は、その時間差の影響により承認されることなく、他国では販売されているにもかかわらず、日本では販売されない状況を意味します。(出典:日本製薬工業協会ウェブサイト:くすりの情報Q&A)
これらの問題を解決するために、国と製薬業界が協力して様々な取り組みを行っていることを学びました。

松政様は、こうした中で医薬情報担当者(MR)に求められる多様な業務内容について、医療従事者に対する正確な情報提供や副作用報告の対応、社内外の関係者との連携など、具体的な事例を交えて詳細にご説明くださいました。日々の情報収集の重要性や、専門知識を深めるための自己研鑽についてのアドバイスは、学生にとって非常に参考になりました。

さらに、ご自身のキャリア形成の過程に触れながら、松政様が代表を務める団体「医療貢献研究会」についてもお話しいただきました。団体の目的である “企業・地域の垣根を越えて医療貢献・患者貢献を考え、実践する” ための講演会などの活動や、今後の展望をお聞きしました。講演終了後には、学生とのキャリアについてのディスカッションが行われ、将来の進路や医薬業界で求められるスキルについて活発な意見交換が行われました。

今回の講演を通じて、医薬業界の現状や医薬情報担当者の仕事について深く学ぶことができました。学生の皆さんにとっては、今後のキャリア選択を考える上で大変貴重な機会となりました。ぜひ、自身のキャリアについて考えを深めてもらえればと思います。

学科では、今後も様々な分野の専門家をお招きし、実践的な学びを深める機会を設けていきたいと考えています。自分への投資を惜しまず、新たな挑戦を恐れず、自らの可能性を広げていきましょう!

最後に、お忙しい中、貴重なお話をお聞かせくださった松政様に、心より感謝申し上げます。

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