卒業研究の中間発表会の季節になりました! 今年度は、今日を皮切りに、12月2日、12月9日の3日間に分けて実施されます。
新型コロナウイルス感染症予防の観点から、今年度も、発表するゼミに属する4年生と3年生のみが対面参加となり、他の3、4年生は、他の教室や自宅等からのオンラインでの参加となりました。
研究自体も新型コロナウイルス感染症の影響を受けながらも、消化不良とは無縁の十分に練られた発表が続きました。
発表タイトルは以下の通りです。
- 大学生アルバイトにおけるストレスとその関連要因―新職業性ストレス簡易調査票を用いて(波多野ゼミ)
- 経済的等価なインセンティブ契約の選好に係る要因の分析(澤田ゼミ)
- 乳がん検診の死亡率軽減効果と若年層対策の必要性(石上ゼミ)
- 我が国における医療情報学分野の研究者動向について―1997年と2020年の比較(井上ゼミ)
- 乳児応急手当教育のためのセルフ学習アプリ開発(谷ゼミ)
- 全国1,741市町村の人口動態の類型化と医療・福祉需要の将来予測―人口オーナス指標による比較(瀧口ゼミ)
質疑応答では、学生や教員からさまざまな質問が出ました。いずれの発表も十分に計画が練られたものであったため、「重回帰分析よりもロジスティック回帰分析のほうがさらによい結果が出るのでは?」といった統計手法の提案や、研究の新規性をめぐって先行研究の内容や位置づけについてポジティブな提案が出されました。
また、順序尺度に対する検定方法の妥当性が問われたり、自己選択バイアスの扱いが確認されたりと、研究手法の詳細にまで立ち入った議論もなされました。さらに、ロジスティック回帰分析の変数名の表記の仕方などの研究作法についての指摘は、3年生にとっても有意義な議論であったと思います。
卒業研究は、大学のなかで最も成長できる教育プログラムだとされています。論文提出の際に「やりきった!」と言えるよう、発表会でのコメントも参考にして、あと2か月頑張ってください!